「入眠しなければならないのに、不安でなかなか眠れない」
このような悩みを持つ、受験生の方も多いのではないでしょうか?
受験生は毎日の学習の積み重ねが非常に重要になり、眠れないことに対する恐怖感は泣くほど苦しいはずです。
それに加えて、眠れない日々が続いているせいで学力が低下してしまえば、落第への不安感が増大し、さらに眠れない状況におちいってしまうでしょう。
そこで今回の記事では、すべての受験生の方々へ向けて、不安で眠れないことに起因するリスクや、眠れない状態を改善するための方法について解説していきます。
不安で眠れない・目が覚めるのは病気につながるリスクがある
まずは、不安で眠れない状態が続いた場合に発生するリスクについて、解説していきましょう。
また、夜間に目が覚めることで病気につながるリスクについても同時に解説していきます。
本項を参考にして、不安で眠れない状態が継続した場合の危険性を理解し、正しい解決方法を実践するための前提知識として生かしてください。
不安で眠れない状態が続くと精神疾患の原因になる
不安で眠れない状態が継続してしまうと、脳内の「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれる部位の機能が低下してしまいます。
この扁桃体の機能が低下してしまうと、脳を落ち着かせるホルモンのバランスに異常をきたしてしまい、うつ病などの精神疾患のリスクが高まります。
眠れない状態が続いてメンタルに不調をきたしてしまうと、このような疾患にかかりやすくなってしまうのです。
夜眠れないと記憶力の低下にもつながる
人間の脳内では、睡眠中に記憶の仕分け作業を行っています。
この作業は、睡眠に入ってから眠りが一番深い地点に到達してから頻繁に行われるのですが、不安で眠れない方の場合、一番深い眠りどころか浅い眠りに到達することが困難です。
そのため記憶の仕分け作業がとどこおってしまい、記憶力の低下につながる可能性が高くなります。
家族が心配で眠れない事態にも発展する
受験生の方が不安で眠れない場合、その家族も眠れない状態におちいりやすくなってしまいます。
受験生が不安で寝つけない場合には、家族の方にまで影響が波及しても不思議ではありません。
このように、受験生の方々が不安で眠れない場合には、ご家族も眠れない状態になってしまうリスクが高くなります。
夜眠れない!落ち着かない!不安をはねのけ睡眠につく方法5選とは
次に、不安で眠れない場合の対処法について解説していきましょう。
不安をはねのけて睡眠につく方法の中でも効果的なものを5つ厳選してまとめました。
睡眠時は部屋は暗くする
最初に紹介する眠れない状態を改善するための方法は、部屋の明るさをとにかく暗く保つというものです。
蛍光灯やLEDランプなどは人間への刺激が非常に強く、眠りを誘発するためのホルモンの産生を阻害してしまうため、注意しなければなりません。
就寝前はこれらの明かりを事前に消しておき、かつドアの隙間から漏れ出る光もさえぎるようにして、できる限り暗い状態を保つ必要があるでしょう。
加えて言うと、遮光カーテンなどを用いて窓からの光を遮断することも大切です。
窓からの光も睡眠を妨げる要因の一つになるので、とにかく光をシャットアウトすることを徹底してください。
そうすることで、入眠するために必要なホルモンが適切に産生され、不安で眠れない状態を改善へと導いてくれます。
よく噛んで食べる
二番目に紹介する眠れない状態を改善するための方法は、食事の際によく噛んで食べるというものです。
近年の研究において食事の際によく噛んで食べることは、栄養の消化と吸収だけでなく、「セロトニン」と呼ばれる脳内物質の活性化にも効果的であることがわかってきました。
セロトニンとは、脳内の不安感を鎮めてくれるホルモンの一種です。
そして、このセロトニンは体内時計のリセットにも密接にかかわっていることがわかっています。
つまり、食事のときにしっかり噛んで食べることで体内時計が調整され、不安で眠れない状態が緩和されるでしょう。
日光を浴びる
三番目に紹介する眠れない状態を改善するための方法は、日光を浴びるというものです。
人間の身体は日光を浴びることで体内時計が調整され、睡眠のための準備をしはじめます。
散歩などの軽い運動と組み合わせて、日常的に意識しましょう。
眠れない自分を受け入れる
四番目に紹介する眠れない状態を改善するための方法は、眠れない自分を受け入れるというものです。
受験生の方々の中には不安で眠れないときに、自分に対してイライラしたりする方もいるはずです。
しかし、そういったときにこそ、そんな自分自身を受け入れてあげましょう。
自分を自然体で受け入れて、そしてなだめてあげると、幸福を感じる「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
そして、このオキシトシンが分泌されると、ストレスが緩やかにやわらいでいくという効果があることが知られています。
ストレスが緩和されればイライラ感もなくなりますし、同時に不安感も解消されてるため、スムーズに睡眠に入れるようになるはずです。
「ESRテクニック」でを実践する
最後に紹介する眠れない状態を改善するための方法は、「ESRテクニック」を実践するというものです。
ESRテクニックとは、不安の解消に効果的な改善方法を指します。
方法は、眉毛と頭髪の生え際の中間地点を手で触れながら、深呼吸をするだけです。
この動作をすることにより、脳内の「前頭葉(ぜんとうよう)」と呼ばれる部位の血行がよくなるとされています。
前頭葉とは、人間の理性を司る部位の一つです。
つまり前頭葉の血行がよくなることにより、理性を適切に制御できるようになり、不安をコントロールする力が活性化するでしょう。
不安を上手くコントロールできれば自ずと睡眠に入りやすくもなるため、眠れない状態を解消するための大きな助けとなります。
【不安で眠れない人必見の知恵袋】朝型人間と夜型人間はいる?
「朝型人間と夜型人間って実在するの?」と、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
結論、朝型人間と夜型人間の両方がいることは科学で証明されています。
夜型人間の人たちは、通常の人とは生活のリズムが数時間ほど異なります。
そのため、朝9時からの授業開始の時点では脳内にエンジンがかかっておらず、受験のうえではある種のハンディキャップを背負っていると言えるのです。
ただ、これは遺伝によるものですから、体質として受け入れるほかないのが現状です。
「自分は夜型人間かも知れない」と、心当たりがある方は、少しでもポジティブな気持ちで机に向き合ってみてください。
いろいろ考えすぎて眠れない時は不安やストレスを解消しよう
今回の記事では、不安が原因できちんと眠れない方々を対象にして、不安で眠れないことが起因となって発生するリスクや、不安で眠れない状態を改善するための方法などを解説してきました。
不安を抱えたまま眠れない状態が続いてしまうと精神疾患などの大きなリスクがあります。
今回の記事を読んで、少しでも悩みを解消できたのなら幸いです。