日々の暮らしの中で、首すじの辺りから後頭部にかけて重い感じを受けている。

または、どういうわけか肩こりがなかなか取れない。

 
もしくは、頭が強く締めつけられるような感覚に、たびたび襲われて悩んでいる方はいませんか?

そんな方々は、もしかしたら「緊張型頭痛」と呼ばれる症状かも知れません。

今回の記事では、この緊張型頭痛の基礎知識や治し方について幅広く解説していきます。

今抱えている問題への解決策となる情報ばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

 

即効性のある治し方につなげよう!緊張型頭痛の基礎知識を解説

まずは、緊張型頭痛の基礎知識について学んでいきます。

「知識は武器」という言葉がありますが、緊張型頭痛の治し方を実践するうえでは、やはり基本的な知識は欠かせません。

そこで本項では、緊張型頭痛の治し方に生かすことができるよう、緊張型頭痛が起こってしまう原因や類型について解説していきましょう。

 

緊張型頭痛の原因

緊張型頭痛の原因には、いったいどのようなものが考えられているのでしょうか。

原因については諸説ありますが、下記の二つに大きく分けられます。

 

末梢性疼痛によるもの

緊張型頭痛の原因として考えられているものの一つ目は、末梢性疼痛(まっしょうせいとうつう)によるものです。

末梢性疼痛とは、末梢神経において緊張が高まり、痛みなどの不快感を感じる症状です。

この症状が長期間にわたって継続したケースでは、神経系が痛みによる反応に敏感になってしまい、抹消における神経系の異常が緩和された後でも、痛みが続いてしまうこともあるため注意が必要です。

そして、この末梢神経性疼痛が起こりやすい方の特徴としては、姿勢が悪く神経系の緊張が高まりやすい方などがあてはまります。

 

中枢性疼痛によるもの

緊張型頭痛の原因として考えられているものの二つ目は、中枢性疼痛(ちゅうすうせいとうつう)と呼ばれるものです。

中枢性疼痛とは、脳内の神経系に障害が生じて発症する症状のことです。

中枢性疼痛が発症してしまうと神経回路が上手に働かなくなってしまい、頭部周辺の血流がとどこおり、結果として緊張型頭痛へとつながってしまいます。

この中枢性疼痛の症状が出てしまいやすい方の特徴としては、日常から強いストレスに晒されている方があげられます。

 

緊張性頭痛は3つの類型に分けられる

緊張型頭痛の類型についても、見ていきましょう。

緊張型頭痛は、下記の3つの類型に分類されます。

正しい緊張型頭痛の治し方を実行するためにも、まずはご自身がどの類型にあてはまるのか確認してみてください。

 

稀発反復性緊張型頭痛

一つ目に解説する緊張型頭痛の類型は、「稀発反復性緊張型頭痛(きはつはんぷくせいきんちょうがたずつう)」と呼ばれるものです。

こちらの類型は、緊張型頭痛が3ヶ月をこえて、かつ平均1ヶ月に1日未満の割合で起こるものを指します。

 

頻発反復性緊張型頭痛

二つ目に解説する緊張型頭痛の類型は、「頻発反復性緊張型頭痛(ひんぱつはんぷくせいきんちょうがたずつう)」と呼ばれるものです。

こちらの類型は、緊張型頭痛が3ヶ月をこえて、かつ平均1ヶ月に1日から2週間くらいの割合で起こるものを指します。

 

慢性緊張型頭痛

三つ目に解説する緊張型頭痛の類型は、「慢性緊張型頭痛(まんせいきんちょうがたずつう)」と呼ばれるものです。

こちらの類型は、緊張型頭痛が1ヶ月の間に15日以上の割合で起こるものを指します。

緊張型頭痛の治し方を探している方々にあっては、ご自身がどの類型にあてはまるのかチェックして、次項へと進んでください。

 

緊張型頭痛の治し方その1:毎日のストレッチで即効回復

緊張型頭痛の治し方について解説していきましょう。

手はじめに本項では、ストレッチを用いた緊張型頭痛の治し方を紹介していきます。

ストレッチによる緊張型頭痛の治し方を実践するうえでおすすめなのが、「腕振り体操」というストレッチ方法です。

腕振り体操とは、その名のとおり、腕を大きく振って行う体操のことを指しますが、こちらの方法をとることにより後頚筋(こうけいきん)、すなわち首の後ろ部分の筋肉の緊張をほぐすことができます。

つまり、首回りの筋肉の緊張をほぐすことで、神経系の緊張も同時にほぐすことができます。

やり方は非常に簡単で、まずは直立し、その後ひじを軽く曲げた状態で上半身を左右に大きく振るだけです。

このとき、両肩は無理のない範囲で、しかし大きく左右の両方に振るように意識しましょう。

この運動を2分間を目安に行っていただくことで、上述した後頚筋の緊張が緩和され、ひいては緊張型頭痛の軽減につなげられます。

 

また、シンプルに肩を回すだけのストレッチもおすすめです。

この方法を行うためには、最初にひじを少し曲げた状態で、両肩をまるでリュックサックなどを背負うように前方向へとグルグルと回してください。

その次に、今度は上着を脱ぐときの動作のように、両肩を後ろ方向へ向けてグルグルと回し続けましょう。

この動きを10回ほど繰り返すことで肩周りの神経の緊張が取れ、緊張型頭痛の治し方へと結びつけることができます。

なお、この肩を回すタイプのストレッチですが、座ったままの状態であっても効果を得ることが可能です。

自分に見合った姿勢で行って、上手に緊張型頭痛の緩和へつなげましょう。

また、いずれの方法もいつでもどこでも行える緊張型頭痛の治し方ですので、ぜひ積極的に実践してみてください。

 

緊張型頭痛の治し方その2:即効で効果のあるルーティンを意識

次に解説する緊張型頭痛の治し方は、毎日のルーティンの中に症状をやわらげる方法を、意識的に取り入れるというものです。

緊張型頭痛の原因の一つとしてストレスを上述していますが、このストレスを軽減することに主にスポットを当てた方法ですので、頭痛の治し方として取り入れてみてください。

 

頑固な緊張型頭痛に効く「ツボ」でには血行の改善で対処

緊張型頭痛の治し方の一つ目は、緊張型頭痛の改善に効果的な「ツボ」を刺激することです。

東洋では、古来からツボをマッサージして痛みなどを治す方法が行われてきましたが、緊張型頭痛の治し方にも応用することができます。

では、どういったツボをマッサージすれば、緊張型頭痛の治し方へとつなげられるのでしょうか。

緊張型頭痛の改善に有効なツボは、「百会(ひゃくえ)」と呼ばれるツボです。

このツボは頭頂部にあるツボの一種で、位置としては鼻すじと両耳の延長戦が交差する地点にあります。

このツボを垂直に、つまり身体の中心部へ向けて真下に押すことで血行が改善され、緊張型頭痛の治し方に結びつけることができます。

なお、ツボのマッサージを行う際の時間ですが、とくに決まりはありません。

ただ、目安としては5秒くらいから10秒くらいがよいとされています。

いずれにせよ自宅でもオフィスでも、すぐにできる緊張型頭痛の治し方ですから、日常のルーティンのどこかに組み込んで頭痛の改善への一助としてみてください。

 

アロマで即効対策!緊張型頭痛の治し方には「香り」も毎日使おう!アロマで即効対策!

緊張型頭痛の治し方の二つ目は「香り」の効果、つまりアロマの効果を用いて緊張型頭痛の治し方につなげるというものです。

アロマの効果で緊張型頭痛の治し方を実践する場合でおすすめの方法が、半身浴を行うことです。

入浴は誰しも毎日行うはずですので、日々のルーティンの中に取り入れる方法としては、まさにうってつけと言えるでしょう。

半身浴の正しい実践の仕方ですが、ぬるま湯に20分くらいから30分くらいの時間をかけて、ゆっくり浸かるのがおすすめです。

このとき、下半身を中心に水圧がかかることから血行が改善され、緊張型頭痛の快方につなげることができます。

香りはストレスの緩和に有効なレモンやローレル、ラベンダーの香りがおすすめです。

いずれの香りも情緒を安定させ、精神の緊張をほぐし、緊張型頭痛の緩和には大きな効果があります。

またアロマ用のオイルとしてもポピュラーなアイテムなので、比較的安価で手に入ります。

半身浴の際、1滴から3滴くらいを湯船に落として使用しましょう。

 

緊張型頭痛の治し方その3:どうしても治らない時はロキソニンは即効でが効果的ある?

「緊張型頭痛の治し方を実践しても、どうしても治らない」

そんなときには、「ロキソニン」も効果的です。

ロキソニンとは、正式名称「ロキソプロフェンナトリウム水和物」と呼ばれる、鎮痛・解熱・抗炎症剤の一つです。

このロキソニンは主に整形外科などの疾患にともなう痛みや、手術後の痛み、歯を抜いたときの痛みへの対処へと使われるのが一般的です。

しかし、ロキソニンは上述のとおり鎮痛作用があり、緊張型頭痛の治し方の一つとしても用いられることもあります。

緊張型頭痛の症状がひどいときなどにロキソニンの力を使うことで、痛みをやわらげて毎日の暮らしの流れを正常に戻すというわけです。

ただ、そんな便利なロキソニンですが薬である以上、なんらかの副作用の可能性があることを忘れてはいけません。

ロキソニンを緊張型頭痛の治し方として用いる場合には、必ずしかるべき医療機関を受診して、主治医とよく相談してから適切な量を処方してもらってください。

間違っても昨今、問題視されているような、オーバードーズ(過剰摂取)になるような事態になってはいけません。

 

緊張型頭痛の治し方は毎日の即効回復につなげられる方法を意識

今回の記事では、緊張型頭痛に日々悩んでいる方々へ向けて、その原因や類型、加えて治し方について解説してきました。

緊張型頭痛の主な原因としては、末梢性疼痛や中枢性疼痛によるものが有力視されています。

そして、その治し方についてはストレッチやツボのマッサージ、アロマを用いた方法などがあげられます。

どんな治し方も簡単にできるもので、かつ毎日実践できるものになっており、日々の暮らしに意識的に取り入れて、緊張型頭痛の即効回復へと結びつけていってください。

 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です