受験生は、とにかく勉強しないといけないと、毎日一生懸命頑張っていることでしょう。
しかし、疲れが蓄積してしまうと、勉強にも集中できなくなってしまいます。
集中できないことで思うように成績が伸びないということにも繋がってしまいます。
疲れたと思ったら休息も大事です。
また、どうして疲れてしまうのか原因も知っておく必要があるでしょう。
受験疲れの原因と対策についてみてみましょう。
受験生が疲れやすい3つの原因
受験生が感じている疲れは、身体を動かした時の疲れとは異なります。
身体を動かした後は、動かした場所の筋肉が疲れていたり、体力を消耗したなと感じる場合がほとんどですが、受験生の疲れは、脳の疲れや精神的なものが大きく関係しています。
勉強による目の疲れ
受験生は、勉強に使う時間が多いので、目を酷使しています。
身体の中でも目の疲れは感じている人が多いでしょう。
長時間文字を見続けていたり、タブレット端末やスマホで問題を解いたりしていると、目が疲れてきます。
目には沢山の神経があり、この神経が脳に情報を届けています。
長時間文字を見続ける、画面を見続けるということをしていると、目が疲れるだけでなく、頭痛がしたり、吐き気がしたりということも起こり得ます。
また、目がかすんだり、文字が見えにくいなどの症状が出ることもあるでしょう。
このような症状が出ている場合、目が酷使されていることになるので、目を休めてください。
エネルギーの大量消費による脳の疲れ
受験生は、脳の疲れを感じやすいです。
勉強中でも脳はエネルギーを使っています。
そのため、身体を動かしていなくても脳が疲れてしまうのです。
また、受験生ならではの悩みも多く、考え事をしてしまう時間も多いでしょう。
この時間も、脳はエネルギーを消費しています。
このように受験生の脳はエネルギーを大量に消費しているのです。
脳が働くためにはぶどう糖が必要となりますが、ぶどう糖が不足してしまうと、より脳が疲れやすくなってしまうため、気をつけなければいけません。
プレッシャーによる疲れ
受験生の多くが感じているのが、成績や人間関係の悩みです。
自分の成績と友達の成績を比べたり、親や先生からのプレッシャーを感じたり、大丈夫だろうかと焦りや不安が出たり・・・このような状況は長引くとストレスになってしまいます。
受験期間が終わるまでこの状況が続きますので、どうしても疲れてしまいやすいです。
その他の疲れやすい原因
受験生の多くが様々な悩みを抱えていて疲れも感じやすくなっていますが、実は生まれつき疲れやすい体質という人もいます。
例えば生まれ持った気質や体質では、HSPの人が受験で疲れやすいと言われています。
HSPによる生まれ持った疲れやすい気質・体質
HSPは、とても敏感な人という意味で、周囲の環境に対して敏感に反応してしまうことから、疲れやすい、生きづらいと感じてしまう性質をさします。
これは生まれつきの気質なので病気具合が悪い人のそばにいると自分も具合が悪くなるなどないとされていて、治療法もありません。
ただし、睡眠障害や不安の症状が強いなどがあれば、薬の処方がされる場合もあります。
【HSPの人が敏感に感じ取ってしまうこと】
音 | 家電製品の音、時計の音、自動車の走行音など |
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光 | 蛍光灯の光、太陽の光など |
人の感情 | 具合が悪い人のそばにいると自分も具合が悪くなるなど |
大きな声 | 怒鳴り声など |
HSPの人は、感受性が豊かな人が多く、相手の表情や雰囲気や声からその人の気持ちを敏感に感じ取ります。
そのため、相手の気持ちに同調してしまいやすく、マイナスな感情や怒りの感情などを受けるとひどく疲れてしまうことがあるのです。
特に受験生の場合、不安や焦りなどマイナスの感情を持ってしまうことが多いので、友達のそのような感情を受けることで、自分も不安や焦りを感じてしまうということもあるのです。
疲れやすい人の3つの特徴
受験生で疲れやすい人には、ある特徴があります。
どのような特徴があるのかみていきましょう。
成績が思うように伸びない人
成績が思うように伸びていない場合、受験勉強で疲れを感じやすくなってしまいます。
努力しているのに結果が伴わないと、どうしてもやる気が起きにくくなりますし、モチベーションが下がってしまうでしょう。
周りと比べて自信がなくなってしまうかもしれません。
周りと比べても、余計落ち込んでしまいますので、まずは自分の勉強の方法を見直してみましょう。
プレッシャーを感じやすい人
先生や親から期待されていたり、勉強に対して口出しされるなどがあると、プレッシャーがかかります。
プレッシャーを強く感じている場合、疲れがたまりやすくなり、緊張状態がずっと続いているのでリラックスすることができません。
眠れない、食欲が出ないなど、メンタル面だけでなく健康面でも影響が出やすくなってしまいます。
適度な緊張感は必要ですが、大きなプレッシャーにならないように、期待に応えなければならないという気持ちよりも、自分の心と身体を楽にすることに意識を向けましょう。
スケジュール管理が苦手な人
受験生は、とにかく勉強時間を確保しようと取り組んでいると思います。
しかし、勉強ばかりしているとどうしても疲れてしまいます。
休憩時間を適度に取り入れたり、ご褒美の時間も作ることで、勉強により集中しやすくなります。
勉強が嫌だと思うことがないように、自分が好きなことをする時間も設けるようにしてください。
疲れやすい人の体質改善方法
受験で疲れを感じているという場合、まずは疲れを軽くしていくことが大事です。
より集中して勉強していくためにも、疲れを溜め込まないようにしましょう。
ここでは、疲れを取っていくためにできることをまとめておきます。
からだがにだるさや疲れを感じる場合
身体にだるさを感じる場合、まずは身体を動かすことや仮眠をとることを意識してみましょう。
身体を動かすことは、難しいことでなくても大丈夫です。
室内で軽くストレッチしたり、気分転換に散歩してみたりしましょう。
身体を動かすと、血流が良くなるので疲労感も軽減されやすくなります。
また、仮眠をとることもおすすめです。
眠ることで脳が休まります。
メンタルや心がしんどくなった場合
メンタルや心が疲れているなと感じる場合は、信頼できる人に話してみたり、悩み相談を利用してみたりしてください。
同じように悩んでいる人と交流できるSNSを活用するのも良いでしょう。
ただし、SNSは意識し過ぎてしまうと依存症になってしまうことがあるため、使い過ぎには気を付けてください。
頭が重い・働かないと感じる場合
頭が重たい、頭が働かないという場合、脳に栄養が足りていない場合があります。
脳を動かすためにはぶどう糖が必要です。
炭水化物(ブドウ糖)のほか、ビタミンB・Cなど脳の回復に役立つ栄養素や食べ物を取り入れてみましょう。
おすすめの食材 | 含まれる栄養素 |
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豚肉 | ビタミンB群 |
納豆 | ビタミンB群 |
野菜、イモ類 | ビタミンC |
果物 | ビタミンC |
ごはん | ぶどう糖 |
すぐ横になりたくなる・眠くなってしまう場合
すぐに横になりたくなる、眠たくなってしまうという場合、自律神経のバランスが乱れている可能性もあります。
そのような場合は、規則正しい生活を送ることで、少しずつ自律神経のバランスと整えていきましょう。
食事を食べる時間はできるだけ同じにして、栄養バランスも気を配ってください。
睡眠は、質が大事です。
睡眠の質を高めるために寝る前にスマホやパソコンなどを使うことは避けましょう。
適度な運動を取り入れて、ストレスを発散してください。
お風呂はシャワーで済ませずに湯船につかりましょう。
【自律神経のバランスを整えるためにできること】
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疲れやすい人に潜んでいる病気チェック
疲れやすいという場合、病気の可能性もあります。
疲労感が強すぎる、不安感が強すぎるなど、辛い状態が続いている場合は、一度お医者様に相談してみることも検討してください。
慢性疲労症候群
慢性疲労症候群は、主に20代から50代に発症していて女性に多いと言われています。
また、小児でも発症ケースがあります。
原因として、ウィルスに感染した後の後遺症として発症していたり、免疫システムの異常で発症するなどがありますが、発症原因も詳しくは分かっていません。
具体的な治療法がない病気で、生活習慣を整えていくことで改善することもあります。
身体検査や臨床検査を行っても、特に異常がないのに日常生活に支障が出るほどの疲労感が6ヶ月以上続いているという場合、慢性疲労症候群の可能性があります。
自律神経失調症
交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで起こる症状で、人によりどのような症状があらわれるかは異なります。
【自律神経失調症の主な症状】
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自律神経のバランスが崩れてしまうと、身体の各機能が正常に働きにくくなってしまいます。
また、血流の流れも悪くなってしまうので、全身に栄養が届きにくくなり、疲労物質が蓄積しやすくなってしまうのです。
このことから、疲労感を感じやすくなってしまうと言われています。
上記の症状は、ひとつだけでなく複数の症状が起きている人が多いです。
疲れが溜まっている時は無理せず休息をとることが大事
受験生は疲れがたまっていると感じたら、まずは無理しないで休むことが重要です。
十分な休息を取り回復した後のほうが、集中力もやる気も出てきます。
しんどいと思いながら続けていても苦しくなってしまいますので、一度リセットしましょう。
そのほうが志望校合格の道も近づきます。